足がパンパンになったり顔が腫れぼったくなったりと、むくみは誰にでも起こる症状です。
むくみは水分がたまることによって生じるため、水分の取り過ぎに気をつけている人も多いでしょう。
しかし水分不足はかえってむくみを悪化させることになるのです。
また立ち仕事や座りっぱなしのデスクワークの人は、血流が悪くなりむくみの原因になることも。
この記事ではむくみの原因と解消法、普段から意識できる予防法をまとめました。
簡単にできるツボ押しも紹介しているので、むくみが気になったときにはぜひ実践してみてください。
むくみとは
まずむくむとどういう症状が起きるのか、原因は何なのかを説明していきます。
1.むくみの原因
むくみの本当の原因は水分不足です。
多くの人は水分を取り過ぎることでむくみが生じると思っているかもしれません。
実は水分摂取を我慢すると、体が水分をためこもうとしてむくみが起こるのです。
また筋肉量が少ないとむくみやすくなるため、男性より女性の方がなりやすいといわれています。
水分不足はかえってむくみを引き起こすことになるので、適度に水分摂取することを心がけましょう。
2.むくみの症状
むくみの具体的な症状は顔が腫れぼったくなったり、足がだるくなったりすることです。
・足の内側を指で押したときに皮膚が元に戻らない
・朝起きたときに顔が腫れぼったい
・入ったはずの指輪がきつくてはずれない
・靴下のゴム跡がくっきりついている
女性だと朝に履いたヒールが夕方になるとパンパンになっているという経験をした人もいるでしょう。
このように手足や顔が腫れているような症状が起きることをむくみといいます。
むくみは血液の流れが悪くなることで起こりやすくなるので、座りっぱなしや立ちっぱなしの仕事をしている人は特にむくみやすくなるのです。
部位別むくみの解消法
顔が腫れぼったいと気分もあがらないもの。
ここからは部位別にむくみを解消する方法を紹介していきます。
簡単にできるのでデスクワークで足のむくみが気になるという人はぜひ試してみてください。
1.顔
顔のむくみはお酒を飲み過ぎた翌朝や、女性だと生理中に起こりやすくなります。
老廃物がたまるとむくむ原因となるので、耳の後ろから首のマッサージをして下に流してあげることが大切です。まずは首をゆっくり左右に回します。
そして耳の後ろに指を添えて首筋から鎖骨へ、たまった老廃物を流すイメージでさすりましょう。
最後に鎖骨のくぼんでいるところを押すだけ。
リンパの流れがよくなることで、むくみが解消されます。
2.足
デスクワークで長時間座ったままの体勢が続くと、下半身に水分がたまりやすくなってしまいます。足のだるさ、靴が入らないなど違和感があったら次に紹介する3つのツボを押してみましょう。
・三陰交(さんいんこう)
くるぶしの内側の頂点から指4本分上がったところにあり、血流促進の効果が期待できます。
・陰陵泉(いんりょうせん)
ひざ下の内側から指4本分下がったところにあるくぼみです。水分の代謝を促し、むくみを解消することができます。
・太谿(たいけい)
くるぶしの内側とアキレス腱の間にあるくぼみです。下半身の冷えに効果があります。
ツボ押しは特別な道具を必要とせず、位置さえ覚えればすぐに実践することができます。
マッサージはひざ裏を中心に、リンパを流してあげることを意識して行いましょう。
むくみを予防する方法5選
むくみは普段の生活習慣を少し意識することで予防することができます。
今日からできる予防法を5つまとめたので参考にしてみてください。
1.むくみをとる食べ物を意識
カリウムを多く含む食べ物はむくみ解消に効果的です。
カリウムは水分量を調節したり塩分の排出を助けてくれたりします。
水に溶けやすい性質をもっているので、生野菜や海藻、フルーツを食事に取り入れてみましょう。
またビタミンB1不足はむくみの原因に。
豚肉や大豆なども積極的に食べることがおすすめです。
2.アルコールはほどほどに
アルコールには利尿作用があり、水分を取り過ぎてしまいます。
水を飲んではまたお酒を飲むということを繰り返すことになるのです。
またお酒のおつまみは塩分過多。
塩分の取り過ぎると体が水分をためこもうとするので、むくみを引き起こしやすくなります。
3.無理なダイエットは禁物
過度な食事制限は栄養不良を引き起こす可能性があり、むくみの原因です。
基本的には塩分の取り過ぎやお酒によってむくみは生じますが、極端なダイエットはむくみをはじめ、不健康な体になってしまいます。
4.長時間の同じ姿勢に注意
長時間同じ姿勢でいるとむくみやすくなるので注意が必要です。
座りっぱなしや立ちっぱなしは、筋肉によるポンプ作用がうまく働かず血流が悪くなります。
デスクワークや立ち仕事をしている人がむくみやすくなるのは、血行不良が原因です。
また筋肉量が少ないことも理由の1つにあげられます。同じ姿勢が続くときはふくらはぎを伸ばすストレッチをしたり、下半身を鍛える筋トレをしたりして体を動かすことが大切です。
5.体を冷やさない
冷えはむくみの原因となるのはもちろん、女性だと生理痛を引き起こしてしまいます。
体を冷やしてしまうと血流が悪くなり、体が水分をためこもうとするのでむくみが生じるのです。
特に足首が冷えるとふくらはぎの筋肉がかたくなってむくみやすくなります。
足首の見えるスカートや、おしゃれをするあまり足の露出が高い服は体を冷やす原因に。
ひざ掛けやレッグウォーマーを活用して、体を冷やさないように意識しましょう。
まとめ
身近な症状であるむくみは予防しようと水分を我慢することで生じてしまいます。
そのため適度な水分をとり、アルコールを控えることで改善することが可能です。
またお酒のほかに食べ物や運動など普段の生活習慣を意識することはむくみ解消につながるだけではなく、健康的な体をつくることができます。
むくみは誰にでも起こる症状ですが、何日も続くときには自己判断せず、病院で診てもらうことがおすすめです。